三体II 読み終わりました
三体II 黒暗森林 読み終わりました。すごい本だった!
三体を読んだときも、こりゃすごい本が来た!と興奮したのですが、前作を上回る面白さ。ネタバレはなるべく触れずに読みたかったので、唯一「前作は序章に過ぎなかった」といろんな方が書いているのだけは見ていて、読み終わって「前作は序章に過ぎなかったな…」と感じています。
私が本を読んでいるとき、面白くて先が気になるーーってなり過ぎて、ざっと斜め読みみたいになってしまいがちなのですが、この本は先も気になるけど、面白過ぎて読み終わるのが嫌だ!そして一語たりとも読み逃せない!ってなって、じっくり読み込んでしまいました。
ネタバレせずに書くと、地球人類の危機に一番の敵は人類だった!と思わせといて、やっぱり三体人すげーってなって、いやはや人間もすごいわ…、ってなりました、はい。
今作は、一人の人間にとっては長い、数百年を描いているので、寿命や病気で自然に亡くなったり、その他、様々な理由で命を落とす人が多く、どんどんメインの登場人物が入れ替わっていきます。私が物語を読むとき、人物を中心に物語を把握する事が多いのですが、この作品は、様々な人の生き様が密林の樹木のように絡み合って、宇宙の中をあちこちに、生きるために伸びていく。一人ひとりの命の物語であり、人類の命の物語である、そんな感じです。
ラスト付近、かなり駆け足だなぁと感じたのですが、どうでしょうか。もっと細かく行動描写あってもいいのではと思いましたが。ラストに向かって畳み掛ける感じなんですかね。
さらに次作。今作で積み残した事が関係してくるのか、また新たな危機が訪れるのか。若干ほっこりテイストで終わったので、それが壊されるんでしょうか、でしょうね?
三部作完結篇、来年の春に日本語版が出ますね。今から楽しみです。楽しみ過ぎて英語版を買いたい気持ちになってきてますが、これだけの本格SFを英語で読める気がしない〜悔しい〜。
前作の感想はこちら。