プロジェクト・ヘイル・メアリー
めっちゃくっちゃ久しぶりに書きますね!一年以上!やだ!
この一年、ゲームも本もいろいろやって読んでました。編み物はお休み中…。肩と首と手と目がヤバくて。ゲームは捨てられなかったので、編み物をやめにしました。やりたいゲームがないときは、ちょこちょこっとやってますけど。セーター編み途中なんですが、1年以上かかってますね…。
世界でもプライベートでもいろいろありまして(同居家族全員健康です。まぁティーンの子供、高齢の親がいるといろいろありますね。)、アウトプットの元気がなかったですね。今もそんなにないんですが、とにかくみんな読んで!と言いたくなったので書いてます。
というか、SF好きならとっくに読んでいると思うんですけど。
表紙と著者以外の事前情報全くなし、本のカバーに書かれているさわりのあらすじも読まずに読み始めて本当に良かったと思うので、私も内容については何も書きません、書けません。泣けたとか笑えたとか、なんでもネタバレになっちゃいそうで。とにかく読んで!としか言えない。
内容はもちろんですが、翻訳もとても良いです。こういう本に出会うと、外国の素晴らしい小説を素晴らしい日本語にしてくれる翻訳者がいてくれる国で良かったと、しみじみと感謝しますね。
この夏、お出かけしづらいと感じている方に、ぜひお勧めの本です。まぁ、あまりの面白さに一気に読んでしまって、たいして時間はつぶせないかもしれませんが。
三体II 読み終わりました
三体II 黒暗森林 読み終わりました。すごい本だった!
三体を読んだときも、こりゃすごい本が来た!と興奮したのですが、前作を上回る面白さ。ネタバレはなるべく触れずに読みたかったので、唯一「前作は序章に過ぎなかった」といろんな方が書いているのだけは見ていて、読み終わって「前作は序章に過ぎなかったな…」と感じています。
私が本を読んでいるとき、面白くて先が気になるーーってなり過ぎて、ざっと斜め読みみたいになってしまいがちなのですが、この本は先も気になるけど、面白過ぎて読み終わるのが嫌だ!そして一語たりとも読み逃せない!ってなって、じっくり読み込んでしまいました。
ネタバレせずに書くと、地球人類の危機に一番の敵は人類だった!と思わせといて、やっぱり三体人すげーってなって、いやはや人間もすごいわ…、ってなりました、はい。
今作は、一人の人間にとっては長い、数百年を描いているので、寿命や病気で自然に亡くなったり、その他、様々な理由で命を落とす人が多く、どんどんメインの登場人物が入れ替わっていきます。私が物語を読むとき、人物を中心に物語を把握する事が多いのですが、この作品は、様々な人の生き様が密林の樹木のように絡み合って、宇宙の中をあちこちに、生きるために伸びていく。一人ひとりの命の物語であり、人類の命の物語である、そんな感じです。
ラスト付近、かなり駆け足だなぁと感じたのですが、どうでしょうか。もっと細かく行動描写あってもいいのではと思いましたが。ラストに向かって畳み掛ける感じなんですかね。
さらに次作。今作で積み残した事が関係してくるのか、また新たな危機が訪れるのか。若干ほっこりテイストで終わったので、それが壊されるんでしょうか、でしょうね?
三部作完結篇、来年の春に日本語版が出ますね。今から楽しみです。楽しみ過ぎて英語版を買いたい気持ちになってきてますが、これだけの本格SFを英語で読める気がしない〜悔しい〜。
前作の感想はこちら。
三体、あなたの人生の物語、たったひとつの冴えたやりかた
年末年始の休みを利用して、読みたかった本を読みました。全部SF、全部早川書房。
三体!かなり話題になっていたので期待して読みました。期待以上にすごかった。まさに「サイエンス」「フィクション」ですね。私は工学や宇宙工学系はさっぱりなので、完全に雰囲気で読みましたが、わかる人はもっと楽しく読めるのではないかと思います。後半を読んでいる時に、これは三部作のうちの一作目だということを知って、ホッとしました。落とし所どこなんだろう、ページ的にもう終わりそうだけど…と不安だったので。早く続きが読みたいです。
短編、というか中編集でした。表題作は「メッセージ」という映画になっていますね。星新一さんのショートショートをもっとリアルに振って、人の息遣いが聞こえてきそうな筆致で、でもしっかりフィクションといった感じでした。世界の法則そのものからフィクションの作品が多くて、そういう設定を自分に落とし込むところから楽しめました。
結構古めのSFです。同じ世界の、時代が異なる三つの短編からなっています。異星人同士が出会っている世界で、図らずも宇宙の歴史を変える、そういう個人の話です。書かれた年代もあり、メロドラマ感があります。頼るもののない宇宙の中、ギリギリの選択を迫られる時に、人は何を選ぶのか。
屍人荘の殺人を読みました
とっても面白かったです。
グロテスクな場面もあるので、子供向けではないですが、ミステリ初心者に読んでほしいと思いました。
まず文章が非常に読みやすい。難解な熟語や、読者を惑わせる持って回った表現がありません。
また、謎解きミステリにおいて気を付けておくべき舞台装置について、はっきりと直接的に書いてあります。例えば、普通のミステリだと外開きのドアについて
「廊下に何か置いてあるようで、完全に開くことができない。」
みたいな描写が、もっと他に気になる事柄の説明に紛れ込ませて、さらっと書かれていたりしますよね。これでもまだわかりやすいくらい。ところがこの作品だと、主人公が舞台についていちいち説明してくれます。めちゃくちゃ安心仕様。
そして、初心者だけでなく、ミステリ好きの人も、きっと新鮮な気持ちで読めるはずです。こういう世界設定において、本格ミステリを展開するのか、できるのか。
シリーズ第二弾も出ているようなので、近いうちに読もうと思います。
「また、同じ夢を見ていた」
「 また、同じ夢を見ていた」を読みました。
本でも映画でも、なんならCMでもすぐ泣く私なので、この本も最初から最後までほぼ、泣いていました。
過去には戻れない。だけど今を自分の力で選び、未来に希望を持つことはできる。
若い人だけでなく、大人もぜひ読んでほしい本でした。
森博嗣のWシリーズも、ようやく読み終えました。
人間のように泣いたのか? Did She Cry Humanly? Wシリーズ (講談社タイガ)
- 作者: 森博嗣
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2018/10/24
- メディア: Kindle版
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森博嗣さんの本の場合、読み終わった後に確たる思いが沸き上がることはないのですが、なんだかまた読みたくなるんですよね。たいていのシリーズが、登場人物の関係にほっこりさせて終わりになるところに、森さんの天邪鬼さを感じますけど、どうでしょう。
ペガサスの解は虚栄か、まで読みました
Wシリーズ、ぼちぼち読み進めています。今、七作目の「ペガサスの解は虚栄か」を読み終わったところです。
ペガサスの解は虚栄か? Did Pegasus Answer the Vanity? (講談社タイガ)
- 作者: 森博嗣
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2017/10/19
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かなり衝撃的な展開でした。ペガサスの解に振り回された挙句の炎の結末。ペガサス君は虚栄、なんですかね。人に褒められたいという過度の欲求を抱いたのでしょうか。
ハギリは、真賀田博士に望みなどないのではと話していましたが、一方で、子孫を持つとことで生まれる価値基準の変化や、肉親であるがゆえの愛と憎しみのエネルギーも目の当たりにしましたよね。ツェリンとラジャン、四季とミチル。リンクしているように描いていたと思うのですが、そこを裏切ってくるかなーどうかなーと、先が楽しみです。
森博嗣のWシリーズ読んでいます
森博嗣のWシリーズを読んでいます。
彼女は一人で歩くのか? Does She Walk Alone? Wシリーズ (講談社タイガ)
- 作者: 森博嗣
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/10/20
- メディア: Kindle版
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森博嗣の本はずっと読んでいたのですが、数年前に自分の身の回りの環境の変化で、なかなかリアルタイムで追えなくなり、そうこうしているうちに、何を読んでいて何を読んでいないのかわからなくなり。ただ、Wシリーズに関しては一冊も読んでいないとはっきりわかっていたので、読み始めることにしました。あと、Gシリーズの最新作も読んでいない気がする。
読み始めてしばらくして、最新作にしてシリーズ最終作が発行されました。
人間のように泣いたのか? Did She Cry Humanly? (講談社タイガ)
- 作者: 森博嗣
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2018/10/24
- メディア: 文庫
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発行されると知っていたわけではないのですが、一気読みするのにいいタイミングでしたね。
人間の寿命がほぼ無限にも近くなり、200歳近い人もいる時代。しかし、個人が死ななくなるのと並行するように、子供が生まれなくなる。一方、外見では人間と区別できない、人工の細胞で作られた生命体ウォーカロンが生活の場に存在している。そんな未来のお話。
今の所、二作目までを読み終わってます。
前作に引き続き、主人公が命なのか身柄なのかを狙われているため、バイオレンスな展開ですね。そして「魔法の色」。なんとなくどういうものなのかはわかってきましたが、また新しい疑問も出てきたり。
読む順番はどうでもいいといつもおっしゃっている作者ですが、どうしても事前に読んでおきたいなら百年シリーズ、次にGシリーズ、とのこと。特に百年シリーズはすごく面白かったという記憶だけが残っていて、詳細はぼんやりとしか覚えていないので再読してみようかなと思います。